中央大学 · 2026年度 · 場合の数・確率

さいころと積の符号商学部B 数学 第Ⅳ問

式が長くても、1つずつ掛け算する必要はありません。0になる条件は「どれか1つが0」、正になる条件は「負の個数が偶数」。式を言葉に翻訳するだけで、数える対象がはっきりします。

点を選んで図形を作る考え方
考え方のイメージ図。正確な条件は下の図で確認。
中央大学 2026年度 · 数学

問題文・図

商学部B 第Ⅳ問

中央大学2026年度 商学部B 数学 第Ⅳ問:問題 8ページの問題文・図・選択肢
問題 8ページ · 公式PDF 10ページ

出題:中央大学。公式問題の該当箇所を抜粋。原本PDF ↗

条件を整理する

さいころを4回投げ、出た目をx₁〜x₄とします。(1)(x₁−2)(x₂−3)=0、(2)4つの(xᵢ−2)の積が0、(3)最初の3つの(xᵢ−2)の積が正、となる確率を求めます。条件を解説用に要約しています。

まず、答えから

さいころの積の条件は、どう場合分けする?

積が0なら「少なくとも1つが0」なので余事象を使います。(1)は11/36、(2)は671/1296。積が正になる(3)は負の因子が0個または2個となる場合を足し、19/54です。

さわって理解する

積の符号を、216個の点で見よう

1つの点が、最初の3回の出目1通りを表します。正・0・負を切り替えると、その条件を満たす点だけが強調されます。

76 / 216 通り · 正:64+12=76通り → 19/54

解法を、順番に。

STEP 01

(1) 少なくとも1つが0、を裏から数える

(x₁−2)(x₂−3)=0とは、1回目が2または2回目が3ということです。1/6+1/6だけでは、両方起きる場合を重複して数えます。余事象を使うなら「1回目が2でなく、2回目が3でもない」確率を1から引けます。

2回の試行は独立なので、余事象の確率は(5/6)²。和事象の公式で1/6+1/6−1/36と計算しても同じ値になります。

1−(56)2=11361-\left(\frac56\right)^2=\frac{11}{36}
STEP 02

(2) 4回のうち1回以上2が出る確率

4つの因子の積が0になるのは、少なくとも1回2が出るときです。「1回だけ」「2回だけ」…と分類しても解けますが、余事象は4回とも2以外という1種類で済みます。

2が出る確率1/6を4乗すると、4回とも2が出る確率になってしまいます。求める条件が『少なくとも1回』か『すべて』かを、計算前に言葉で確かめましょう。

1−(56)4=1296−6251296=67112961-\left(\frac56\right)^4=\frac{1296-625}{1296}=\frac{671}{1296}
STEP 03

(3) 積が正なら、負の因子は0個か2個

xᵢ−2は、目が1なら負、2なら0、3・4・5・6なら正です。1回ごとの確率はそれぞれ1/6、1/6、4/6。積が正なので、0になる目2はどの回にも出てはいけません。

3因子がすべて正の場合は(4/6)³。負が2個の場合は、その2回の選び方が3C2=3通りあり、残る1回は正。よって3×(1/6)²×(4/6)です。この2つを足します。

(3)にはx₄が登場しません。4回目は何が出ても結果に影響しないので、最初の3回の216通りだけで計算して構いません。1296通りで数える場合は、分子も6倍になって同じ答えになります。

P=(46)3+3(16)246P=\left(\frac46\right)^3+3\left(\frac16\right)^2\frac46
=64+12216=1954=\frac{64+12}{216}=\frac{19}{54}
STEP 04

216通りを分けて、数え落としを確かめる

最初の3回の出目216通りを、積が正・0・負で分類すると、正76通り、0は91通り、負49通りです。合計は216で一致します。正の76通りは、3つとも正64通りと、負が2つの12通りの合計です。

負の側も確認すると、負が1つの場合は3×1×4²=48通り、3つとも負の場合は1通り。49通りになります。答えを出した後に、全体へ戻して確かめる習慣をつけましょう。

76+91+49=21676+91+49=216
3問で、思い出す

解き方、つかめた?

ここからはCurigo独自の確認クイズです。選んだあと、理由まで確かめましょう。

0 / 3 問を確認

01 積が0になる条件は?
答えと理由を見る

少なくとも1つが0。因子のどれか1つが0なら、積全体は0になります。

02 3因子の積が正になる、負の因子の個数は?
答えと理由を見る

0個または2個。0がないことを前提に、負の因子が偶数個なら積は正です。

03 (3)で4回目の出目を数えなくてよい理由は?
答えと理由を見る

条件式にx₄がないから。4回目は条件に影響せず、どの結果にも同じ6通りが対応します。

よくある疑問

少なくとも1回2が出る確率は?

4回投げる場合は1−(5/6)⁴=671/1296です。

積が正になる出目は何通りですか?

最初の3回について76通りです。3つとも正が64通り、負が2つで残りが正のものが12通りです。

出典・解答の確認

出題:中央大学 2026年度 商学部B(2026-02-13実施)数学 第Ⅳ問。問題文・図・選択肢は大学公式PDFの該当箇所を抜粋して掲載しています。「条件を整理する」はCurigoによる要約です。

解説・計算図・確認クイズはCurigoが独自に作成。公開されている解答例との照合に加え、代入・式変形・全列挙・数値計算など、設問に応じた検算を行っています。図の操作は理解を助けるためのもので、証明は本文に示しています。

編集・検証方針 · 誤りの連絡:Curigo編集部