中央大学 · 2026年度 · 場合の数・確率

正十二角形と三角形の確率5学部共通選抜 数学 第Ⅱ問

確率の計算が難しくなる原因は、式よりも「同じものを何回数えたか」にあります。この問題では、正三角形が二等辺三角形の数え上げで3回現れることと、最後に12頂点を6頂点へ整理できることが鍵です。

点を選んで図形を作る考え方
考え方のイメージ図。正確な条件は下の図で確認。
中央大学 2026年度 · 数学

問題文・図

5学部共通選抜 第Ⅱ問

中央大学2026年度 5学部共通選抜 数学 第Ⅱ問:問題 4ページの問題文・図・選択肢
問題 4ページ · 公式PDF 6ページ

出題:中央大学。公式問題の該当箇所を抜粋。原本PDF ↗

条件を整理する

1辺の長さ1の正十二角形から3頂点を無作為に選んで三角形T₁を作り、残る9頂点から3つ選んでT₂を作ります。T₁の形の確率と、T₁・T₂の共有点の個数Nを求める問題です。条件を解説用に要約しています。

まず、答えから

正十二角形から作る三角形の確率は、何を数える?

全体は220通り。二等辺三角形は重複を直して52通りなので13/55、直角三角形は60通りなので3/11です。残りの頂点で作る三角形との共有点数Nは、P(N=0)=3/10、P(N=6)=1/10、期待値は3です。

さわって理解する

20通りの色分けを、順に見てみよう

12頂点のうち6頂点を固定した代表図です。スライダーでT₁とT₂の分け方を変更すると、共有点の数が変わります。残る6点は薄い点で表示しています。

A1A3A5A7A9A11

1 / 20 通り目 · 共有点 N=0

解法を、順番に。

STEP 01

全体は220通り。正三角形は4通り

T₁は12頂点から順序をつけず3つ選ぶので、全体は12C3=220通りです。正三角形にするには頂点を4つおきに選びます。出発点は12通りありますが、1つの三角形を3つの頂点から数えているので12÷3=4通り。

長さ1の辺を2つ持つ二等辺三角形は、3つの連続した頂点でできます。真ん中の頂点を決めれば両端が決まるため12通りです。ここでは正三角形のような重複はありません。

12C3=220正三角形:12/3=4{}_{12}C_3=220\qquad \text{正三角形}:12/3=4
STEP 02

二等辺三角形は、正三角形の重複を取り除く

頂角の頂点を1つ固定します。そこから円周上を左右に1、2、3、4、5個ずつ進んだ2頂点を選べば、等しい2辺ができます。左右6個では同じ対頂点になるので使えません。いったん12×5=60と数えます。

通常の二等辺三角形は頂角が1つですが、正三角形はどの頂点も頂角として扱われ、3回ずつ数えられています。4個の正三角形について余分な2回を引くと52通りになります。正三角形も二等辺三角形に含めます。

12⋅5−2⋅4=52P=52220=135512\cdot5-2\cdot4=52\qquad P=\frac{52}{220}=\frac{13}{55}
STEP 03

直角三角形は直径から数える

円周角の定理より、内接する直角三角形の斜辺は円の直径です。正十二角形の対頂点の組は6組。斜辺を決めたら、3つ目の頂点は残り10個から選べます。直角三角形の斜辺は1本しかないため、ここで重複は発生しません。

P(直角三角形)=6⋅10220=311P(\text{直角三角形})=\frac{6\cdot10}{220}=\frac3{11}
STEP 04

2つの三角形は、6頂点の色分けに整理する

まず使用する6頂点の集合を固定します。その円周上の並びに沿って、T₁の3頂点を青、T₂を緑に塗ると、色分けは6C3=20通り。どの6頂点を選んでも、辺が交差するかどうかは頂点の円周上の順序だけで決まります。

青3個が円周上でひと続きになる色分けは6通り。このときN=0です。青と緑が完全に交互に並ぶ色分けは2通りで、N=6になります。残り12通りはN=4。下の実験で20通りを順番に見ると、分類を確かめられます。

したがって確率は6/20、12/20、2/20。期待値は「共有点の個数×その確率」を足して3になります。図形が重なる面積を数えているのではなく、辺どうしの共有点を数えています。

P(N=0)=310,P(N=4)=35,P(N=6)=110P(N=0)=\frac3{10},\quad P(N=4)=\frac35,\quad P(N=6)=\frac1{10}
E[N]=0⋅310+4⋅35+6⋅110=3E[N]=0\cdot\frac3{10}+4\cdot\frac35+6\cdot\frac1{10}=3
3問で、思い出す

解き方、つかめた?

ここからはCurigo独自の確認クイズです。選んだあと、理由まで確かめましょう。

0 / 3 問を確認

01 12×5=60から取り除く重複は?
答えと理由を見る

8通り。正三角形4個が各3回。1回ずつ残すので4×2=8回を引きます。

02 直角三角形の斜辺は円の何に当たる?
答えと理由を見る

直径。直径に対する円周角は90°です。

03 N=0,4,6の確率が3/10,3/5,1/10。期待値は?
答えと理由を見る

3。0×0.3+4×0.6+6×0.1=3です。

よくある疑問

二等辺三角形に正三角形を含めますか?

含めます。二等辺三角形52通りの中に、正三角形4通りが含まれています。

共有点が2個になる場合はありますか?

この条件ではありません。円周上の互いに異なる6頂点を2つの三角形に分ける20通りを調べると、共有点数は0、4、6のいずれかです。

出典・解答の確認

出題:中央大学 2026年度 5学部共通選抜(2026-02-09実施)数学 第Ⅱ問。問題文・図・選択肢は大学公式PDFの該当箇所を抜粋して掲載しています。「条件を整理する」はCurigoによる要約です。

解説・計算図・確認クイズはCurigoが独自に作成。公開されている解答例との照合に加え、代入・式変形・全列挙・数値計算など、設問に応じた検算を行っています。図の操作は理解を助けるためのもので、証明は本文に示しています。

編集・検証方針 · 誤りの連絡:Curigo編集部