中央大学 · 2026年度 · 図形と計量

円と平行四辺形5学部共通選抜 数学 第Ⅰ問

円と平行四辺形が重なると、図が複雑に見えます。けれど、最初からすべての線を追う必要はありません。まず三角形ABCだけを見る。次にEを加える。最後にDから伸びる2本の直線を見る。この3段階に分けると、使う定理が自然に決まります。

点を選んで図形を作る考え方
考え方のイメージ図。正確な条件は下の図で確認。
中央大学 2026年度 · 数学

問題文・図

5学部共通選抜 第Ⅰ問

中央大学2026年度 5学部共通選抜 数学 第Ⅰ問:問題 2ページの問題文・図・選択肢
問題 2ページ · 公式PDF 4ページ

出題:中央大学。公式問題の該当箇所を抜粋。原本PDF ↗

条件を整理する

AB=4、BC=5、CA=√21 の三角形ABCと、その外接円Kを考えます。ABCDは平行四辺形。直線ADと円のもう1つの交点をE、直線CDと円のもう1つの交点をFとしたときの角・半径・線分の長さを求める問題です。条件を解説用に要約しています。

まず、答えから

第Ⅰ問は、どの順序で長さを求めればよい?

余弦定理で cos B=1/2 を求め、外接円の半径を R=√7 とします。円に内接する台形から CE=4、AE=1。最後に点Dの方べきを使うと DF=5、AF=5 です。

さわって理解する

図を1段階ずつ重ねよう

三角形 → 台形 → 方べき、と図を切り替えて、今の計算で使う線を確かめてください。図は問題の長さから計算した座標で描いています。

ABC

AB=4・BC=5・CA=√21 → ∠B=60°

解法を、順番に。

STEP 01

三辺がわかるなら、まず余弦定理

角Bの向かいの辺はCAです。余弦定理の分子に入れる三辺を取り違えないよう、図のBを指してから式を書きましょう。cos B=1/2なので、三角形の内角としてB=60°です。

外接円の半径には正弦定理を使います。角Bと向かいの辺CAを同じ組にして、CA/sin B=2R。ここでRと2Rの取り違えが起こりやすくなります。

cos⁡B=42+52−(21)22⋅4⋅5=12\cos B=\frac{4^2+5^2-(\sqrt{21})^2}{2\cdot4\cdot5}=\frac12
2R=213/2=27∴R=72R=\frac{\sqrt{21}}{\sqrt3/2}=2\sqrt7\quad\therefore R=\sqrt7
STEP 02

円に内接する台形は、脚の長さが等しい

ADとBCが平行なので、AEとBCも平行です。A・B・C・Eは同じ円にあるため、四角形ABCEは等脚台形。したがってCE=AB=4です。また内接四角形の対角の和は180°なので、∠AEC=120°になります。

三角形AECにもう一度余弦定理を使います。AEをtとすると、t²+4t−5=0。長さは正なのでt=1を選びます。負の解−5を残さないことも解答の一部です。

cos⁡∠AEC=−12\cos\angle AEC=-\frac12
21=t2+16−8t(−12)⇒(t−1)(t+5)=021=t^2+16-8t\left(-\frac12\right)\quad\Rightarrow(t-1)(t+5)=0
AE=1AE=1
STEP 03

点Dからの2本の割線を、方べきでつなぐ

平行四辺形よりDA=5、DC=4。EはAとDの間にあるのでDE=5−1=4です。点Dから引いた2本の割線に方べきの定理を使うと、DA×DE=DC×DF。よってDF=5になります。

AFは、座標でも確かめられます。B=(0,0)、C=(5,0)、A=(2,2√3)と置くと、D=(7,2√3)。DからCの方向へ5進んだFは(9/2,−√3/2)です。AF²=25なのでAF=5。幾何の解答を座標で検算する練習にもなります。

DA⋅DE=DC⋅DF⇒5⋅4=4⋅DFDA\cdot DE=DC\cdot DF\quad\Rightarrow5\cdot4=4\cdot DF
AF2=(92−2)2+(−32−23)2=25AF^2=\left(\frac92-2\right)^2+\left(-\frac{\sqrt3}{2}-2\sqrt3\right)^2=25
3問で、思い出す

解き方、つかめた?

ここからはCurigo独自の確認クイズです。選んだあと、理由まで確かめましょう。

0 / 3 問を確認

01 余弦定理で求めた cos B は?
答えと理由を見る

1/2。(16+25−21)/(2×4×5)=20/40=1/2です。

02 方べきで正しい式は?
答えと理由を見る

DA×DE=DC×DF。Dから同じ割線上の2つの交点までの距離を掛けます。

03 DF=5、DC=4。この図のCFは?
答えと理由を見る

1。D、C、Fの順に並ぶのでCF=DF−DC=1です。

よくある疑問

外接円の半径は何ですか?

√7です。正弦定理CA/sin B=2Rから求められます。

AEの方程式の負の解はどうしますか?

AEは線分の長さなので、負の解−5は採用せず1を選びます。

出典・解答の確認

出題:中央大学 2026年度 5学部共通選抜(2026-02-09実施)数学 第Ⅰ問。問題文・図・選択肢は大学公式PDFの該当箇所を抜粋して掲載しています。「条件を整理する」はCurigoによる要約です。

解説・計算図・確認クイズはCurigoが独自に作成。公開されている解答例との照合に加え、代入・式変形・全列挙・数値計算など、設問に応じた検算を行っています。図の操作は理解を助けるためのもので、証明は本文に示しています。

編集・検証方針 · 誤りの連絡:Curigo編集部