中央大学 · 2026年度 · 微分・積分

小さい方のグラフと面積5学部共通選抜 数学 第Ⅳ問

場合分けした関数は、見た目が難しそうでも、最初に「どこで式が切り替わるか」を決めれば進められます。この問題には交点で区切る場所と、式が切り替わる場所の2種類があります。面積でその違いを意識しましょう。

曲線と接線の間の領域を表す概念図
考え方のイメージ図。正確な条件は下の図で確認。
中央大学 2026年度 · 数学

問題文・図

5学部共通選抜 第Ⅳ問

中央大学2026年度 5学部共通選抜 数学 第Ⅳ問:問題 8ページの問題文・図・選択肢
問題 8ページ · 公式PDF 10ページ
中央大学2026年度 5学部共通選抜 数学 第Ⅳ問:問題 9ページの問題文・図・選択肢
問題 9ページ · 公式PDF 11ページ

出題:中央大学。公式問題の該当箇所を抜粋。原本PDF ↗

条件を整理する

f(x)=−x³+4x²−4xの極大点Aを求め、fと原点O・点Aだけを共有する二次関数gを決めます。さらにfとgの小さい方を取るhについて、h(x)=kの解の個数と、直線y=−xとの面積を調べます。条件を解説用に要約しています。

まず、答えから

h(x)=kが異なる3つの実数解を持つ範囲は?

−2<k<0です。h(x)はx≦2で2x²−4x、x≧2で−x³+4x²−4xになります。y=−xとの交点のx座標は0、3/2、3で、2つの囲まれた面積は9/8と49/24です。

さわって理解する

水平線を動かして、交点を数えよう

kを動かすと、h(x)との交点が表示されます。境界のk=−2とk=0も試して、なぜ不等号に等号がつかないか確かめましょう。

-10123-7-5-3-1135k=-1

k=-1 → 異なる実数解 3個(x ≈ 0.293, 1.707, 2.618)

解法を、順番に。

STEP 01

三次関数の増減から極大点Aを決める

fを微分すると、導関数の零点は2/3と2です。符号は負・正・負と変わるため、x=2/3で極小、x=2で極大。f(2)=0よりA=(2,0)です。導関数が0になることだけでは極大・極小の区別はつきません。

f′(x)=−3x2+8x−4=−(3x−2)(x−2)f'(x)=-3x^2+8x-4=-(3x-2)(x-2)
A=(2,0),f(2/3)=−32/27A=(2,0),\qquad f(2/3)=-32/27
STEP 02

共有点が2つだけ、という条件でgを決める

gは(0,0)と(2,0)を通る二次関数なので、g(x)=ax(x−2)、a≠0と書けます。f−gを因数分解すると、交点の候補のx座標は0、2、2−aです。

共有点がOとAだけになるには、3つ目の候補が0または2に重なる必要があります。a=2または0ですが、a=0では二次関数にならないため除外。したがってg(x)=2x²−4xです。

f(x)−g(x)=−x(x−2)(x−2+a)f(x)-g(x)=-x(x-2)(x-2+a)
a=2,b=−4,c=0a=2,\quad b=-4,\quad c=0
STEP 03

小さい方のグラフを選び、水平線と交わらせる

このgではf−g=−x²(x−2)。x<2でf≧g、x>2でf≦gなので、hは左側が二次関数g、右側が三次関数fです。x=0でもfとgは等しくなりますが、大小は入れ替わりません。

左の放物線の頂点は(1,−2)。−2<k<0なら、水平線y=kは左の放物線と2回、x>2の下がる三次曲線と1回交わります。k=−2では接する点が1つにまとまり、k=0ではx=2が重なるため、両端を含みません。

h(x)={2x2−4x(x≤2)−x3+4x2−4x(x≥2)h(x)=\begin{cases}2x^2-4x&(x\le2)\\-x^3+4x^2-4x&(x\ge2)\end{cases}
−2<k<0-2<k<0
STEP 04

面積は交点と、式の切り替わりで区切る

x≦2では2x²−4x=−xからx=0、3/2。x≧2では−x(x−2)²=−xを解き、範囲に入るx=3を採用します。三次式から出るx=0、1は、この枝の範囲外なので使いません。

0から3/2では直線が上。3/2から3ではhが上ですが、途中のx=2でhの式が変わります。よって2つ目の面積は積分を2本に分けます。交点の一覧だけを見て、3/2から3まで同じ式で積分しないようにしましょう。

S1=∫03/2(3x−2x2) dx=98S_1=\int_0^{3/2}(3x-2x^2)\,dx=\frac98
S2=∫3/22(2x2−3x) dx+∫23(−x3+4x2−3x) dx=4924S_2=\int_{3/2}^2(2x^2-3x)\,dx+\int_2^3(-x^3+4x^2-3x)\,dx=\frac{49}{24}
3問で、思い出す

解き方、つかめた?

ここからはCurigo独自の確認クイズです。選んだあと、理由まで確かめましょう。

0 / 3 問を確認

01 h(x)で、x=1のときに採用する式は?
答えと理由を見る

g(x)。x≦2ではg(x)の方が小さいので、h(x)=g(x)です。

02 k=−2のとき、異なる実数解は何個?
答えと理由を見る

2個。放物線の頂点に1つ、x>2の三次曲線に1つです。

03 2つ目の面積を途中で分けるxは?
答えと理由を見る

2。x=2でhの式がgからfへ切り替わります。

よくある疑問

h(x)は大きい方を選ぶ関数ですか?

小さい方です。f≦gならfを、g≦fならgを採用します。

k=0は3解になる範囲に含まれますか?

含まれません。異なる解はx=0と2の2つで、接続点x=2を二重に数えることはできません。

出典・解答の確認

出題:中央大学 2026年度 5学部共通選抜(2026-02-09実施)数学 第Ⅳ問。問題文・図・選択肢は大学公式PDFの該当箇所を抜粋して掲載しています。「条件を整理する」はCurigoによる要約です。

解説・計算図・確認クイズはCurigoが独自に作成。公開されている解答例との照合に加え、代入・式変形・全列挙・数値計算など、設問に応じた検算を行っています。図の操作は理解を助けるためのもので、証明は本文に示しています。

編集・検証方針 · 誤りの連絡:Curigo編集部