中央大学 · 2026年度 · 数列

数列の共通項と整数条件5学部共通選抜 数学 第Ⅲ問

前半は数列、後半は整数の問題です。共通項を目で探すだけでは一般式になりません。「3で割った余り」と「2の累乗の約数」に言い換えると、前半で得た式が最後まで使えます。

数列の差と増え方を表した概念図
考え方のイメージ図。正確な条件は下の図で確認。
中央大学 2026年度 · 数学

問題文・図

5学部共通選抜 第Ⅲ問

中央大学2026年度 5学部共通選抜 数学 第Ⅲ問:問題 6ページの問題文・図・選択肢
問題 6ページ · 公式PDF 8ページ
中央大学2026年度 5学部共通選抜 数学 第Ⅲ問:問題 7ページの問題文・図・選択肢
問題 7ページ · 公式PDF 9ページ

出題:中央大学。公式問題の該当箇所を抜粋。原本PDF ↗

条件を整理する

Sₙ=2aₙ−4を満たす数列aₙと、b₁=4、b₄=13の等差数列bₙを扱います。各一般項、共通項の和、比aₙ/bₙが整数となる項を調べる問題です。条件を解説用に要約しています。

まず、答えから

和の式から一般項と整数条件をどうつなぐ?

隣り合う和を引くと aₙ=2ⁿ⁺¹、等差数列は bₙ=3n+1。共通項は cₙ=4ⁿです。aₖ/bₖ が整数になる添字は k=(4ⁿ−1)/3、その値をdₙとすると log₂dₙ=(4ⁿ−6n+2)/3 になります。

さわって理解する

数列を並べて、共通する値を探そう

表示する項数を増やすと、青の等比数列と緑の等差数列が並びます。共通する値に印がつきます。大きい値も読めるよう、表は横にスクロールできます。

各数列の最初の6項(共通項は相手の表示範囲外の項も含む)
aₙ4共通項816共通項3264共通項128
bₙ4共通項7101316共通項19

共通する値:4、16、64、256、…(cₙ=4ⁿ)

解法を、順番に。

STEP 01

和の式は、1つずらして引く

n=1ではS₁=a₁なので、a₁=2a₁−4からa₁=4です。次にSₙ₊₁−Sₙ=aₙ₊₁を使います。右辺も引き算するとaₙ₊₁=2aₙ₊₁−2aₙ、つまりaₙ₊₁=2aₙになります。

初項4、公比2だからaₙ=4×2ⁿ⁻¹=2ⁿ⁺¹。bₙの公差は(13−4)/3=3なので、bₙ=4+3(n−1)=3n+1です。

a1=4,an+1=2an,an=2n+1a_1=4,\quad a_{n+1}=2a_n,\quad a_n=2^{n+1}
bn=3n+1b_n=3n+1
STEP 02

共通項は「3で割って1余る2の累乗」

bₙは4、7、10、13、…と続き、3で割ると1余ります。一方、2の累乗を3で割った余りは2、1、2、1、…と交互。したがって共通項になるのは偶数乗の2、つまり4の累乗です。

最初の共通項は4、16、64。どれもbₙに実際に現れます。共通項のn番目はcₙ=4ⁿで、その和には等比数列の和の公式を使います。「共通項のn番目」と、元の数列の「第n項」は別の番号です。

cn=4n,∑j=1ncj=4(4n−1)3c_n=4^n,\qquad\sum_{j=1}^{n}c_j=\frac{4(4^n-1)}3
STEP 03

比が1以上であることを確認する

aₙ/bₙが整数になる条件を、分母が2の累乗であることに置き換える前に、分母が分子を超えないことを押さえます。初項の比は1で、隣り合う比の差は正です。よって比はずっと1以上になります。

分子は2の累乗ですから、割り切れる正の分母にも2以外の素因数はありません。逆にbₙが2の累乗なら、比が1以上という事実により分母の指数が分子の指数以下となり、確かに割り切れます。必要条件だけで止めないのが大切です。

an+1bn+1−anbn=(3n−2)2n+1(3n+4)(3n+1)>0\frac{a_{n+1}}{b_{n+1}}-\frac{a_n}{b_n}=\frac{(3n-2)2^{n+1}}{(3n+4)(3n+1)}>0
STEP 04

整数となる項の添字を、別の文字で整理する

整数になるn番目の項をdₙ=aₖ/bₖとします。3k+1が2の累乗で、3で割って1余るので3k+1=4ⁿ。ここからk=(4ⁿ−1)/3となります。最初の添字は1、5、21です。

dₙ=2ᵏ⁺¹/2²ⁿ=2ᵏ⁺¹⁻²ⁿなので、底2の対数を取ると指数だけが残ります。巨大なdₙそのものを計算せず、対数で整理するのが最後の誘導です。

k=4n−13k=\frac{4^n-1}{3}
log⁡2dn=k+1−2n=4n−6n+23\log_2 d_n=k+1-2n=\frac{4^n-6n+2}{3}
3問で、思い出す

解き方、つかめた?

ここからはCurigo独自の確認クイズです。選んだあと、理由まで確かめましょう。

0 / 3 問を確認

01 Sₙ₊₁−Sₙに等しいのは?
答えと理由を見る

aₙ₊₁。第n+1項までの和から第n項までの和を引くと、最後の1項だけが残ります。

02 2の累乗を3で割って1余るのは?
答えと理由を見る

偶数乗。2≡−1(mod 3)なので、偶数乗で1になります。

03 2番目に比が整数になる添字kは?
答えと理由を見る

5。k=(4²−1)/3=5。a₅/b₅=64/16=4です。

よくある疑問

共通項の最初の3つは?

4、16、64です。一般項はcₙ=4ⁿで、元の2つの数列の添字は一致する必要がありません。

dₙそのものを計算する必要がありますか?

この設問はlog₂dₙを求めるため、dₙを2の累乗で表し、その指数を整理すれば十分です。

出典・解答の確認

出題:中央大学 2026年度 5学部共通選抜(2026-02-09実施)数学 第Ⅲ問。問題文・図・選択肢は大学公式PDFの該当箇所を抜粋して掲載しています。「条件を整理する」はCurigoによる要約です。

解説・計算図・確認クイズはCurigoが独自に作成。公開されている解答例との照合に加え、代入・式変形・全列挙・数値計算など、設問に応じた検算を行っています。図の操作は理解を助けるためのもので、証明は本文に示しています。

編集・検証方針 · 誤りの連絡:Curigo編集部