中央大学 · 2026年度 · 絶対値の積分

絶対値積分の不等式を三角不等式で示す基幹理工・社会理工・先進理工学部(併用) 数学 第Ⅱ問(1)(2)

絶対値の中身を場合分けする前に2つの式を対で見ましょう。aの符号が逆になった項を足すと三角不等式が使えます。

関数と面積の関係を示す概念図
考え方のイメージ図。正確な条件は下の図で確認。
中央大学 2026年度 · 数学

問題文・図

基幹理工・社会理工・先進理工学部(併用) 第Ⅱ問(1)(2)

中央大学2026年度 基幹理工・社会理工・先進理工学部(併用) 数学 第Ⅱ問(1)(2):問題 5ページの問題文・図・選択肢
問題 5ページ · 公式PDF 6ページ

出題:中央大学。公式問題の該当箇所を抜粋。原本PDF ↗

条件を整理する

I=∫₋₁¹|x³+ax²+bx|dx、J=∫₋₁¹|x³−ax²+bx|dx、K=∫₋₁¹|x³+bx|dx と定めます。(1) I+J≥2K と (2) I=J を証明する設問です。

まず、答えから

I+J≥2K と I=J はどう示す?

各xで |u+v|+|u−v|≥2|u| を使います。u=x³+bx、v=ax² と置いて積分すれば I+J≥2K。xを−xに置き換えるとIとJが等しくなります。

さわって理解する

aを変えて2つの積分と下限を比べる

数値の例で I と J が一致し、K を下回らないことを確認します。証明は上の点ごとの不等式です。

I + J ≥ 2KI0.25J0.252K0.5a=0 · 左辺と右辺の差 0

a=0 · I=0.25 · J=0.25 · 2K=0.5

解法を、順番に。

STEP 01

同じ部分と逆符号の部分を分ける

u=x³+bx、v=ax²と置きます。Iの中身はu+v、Jの中身はu−vです。この対称性が証明の入口です。

u=x3+bx,v=ax2u=x^3+bx,\quad v=ax^2
STEP 02

点ごとの三角不等式を積分する

2u=(u+v)+(u−v)です。三角不等式より各xで2|u|≤|u+v|+|u−v|。−1から1まで積分すれば求める不等式になります。

2∣u∣≤∣u+v∣+∣u−v∣2|u|\leq |u+v|+|u-v|
2K≤I+J2K\leq I+J
STEP 03

x→−xでIとJを一致させる

Iの積分でxを−xへ置き換えます。区間[−1,1]は同じで、x³とbxの符号が変わります。絶対値を取るとax²の符号だけが逆になったJの中身と一致します。よってI=Jです。

∣−x3+ax2−bx∣=∣x3−ax2+bx∣|-x^3+ax^2-bx|=|x^3-ax^2+bx|
I=JI=J
3問で、思い出す

解き方、つかめた?

ここからはCurigo独自の確認クイズです。選んだあと、理由まで確かめましょう。

0 / 3 問を確認

01 u=x³+bx、v=ax²のときIの被積分関数は?
答えと理由を見る

|u+v|。aの項は正符号なので|u+v|です。

02 2|u|≤|u+v|+|u−v| が従う理由は?
答えと理由を見る

三角不等式。2u=(u+v)+(u−v)に三角不等式を使います。

03 x→−xでI=Jを言える区間は?
答えと理由を見る

[−1,1]。原点対称の積分区間なら置換後も同じ区間になります。

よくある疑問

場合分けは不要?

この2つの関係を示すだけなら点ごとの三角不等式と対称性で十分です。

IとJが等しいのはa=0だけ?

任意の実数a,bで等しくなります。積分区間の対称性が理由です。

出典・解答の確認

出題:中央大学 2026年度 基幹理工・社会理工・先進理工学部(併用)(2026年2月8日実施)数学 第Ⅱ問(1)(2)。問題文・図・選択肢は大学公式PDFの該当箇所を抜粋して掲載しています。「条件を整理する」はCurigoによる要約です。

大学の公開資料はこの設問の数値解答を示さず出題の意図を説明しています。以下の答えと証明はCurigoの独自解答です。 解説・計算図・確認クイズはCurigoが独自に作成。代入・式変形・数値計算など、設問に応じた検算を行っています。図の操作は理解を助けるためのもので、証明は本文に示しています。

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