学習院大学 · 2026年度 · 複素数平面・回転

複素数平面で虚部の最大を探す理学部コア試験 数学 第4問

正三角形の3つ目の頂点Qは、Pを原点の周りに60°回転すると得られます。Pが円上を動くとQも回転後の円を動きます。虚部の最大は円の最上点です。

円上の点と正三角形の位置関係を示す概念イラスト
考え方のイメージ図。正確な条件は下の図で確認。
学習院大学 2026年度 · 数学

問題文・図

理学部コア試験 第4問

理学部コア試験の数学。第1〜4問のうち記事に対応する大問を掲載します。

学習院大学2026年度 理学部コア試験 数学 第4問:第4問 全設問の問題文・図・選択肢
第4問 全設問 · 公式PDF 8ページ

出題:学習院大学。公式問題の該当箇所を抜粋。原本PDF ↗

条件を整理する

複素数平面に正三角形OPQ。Oは原点。Pは実数2を中心とする半径1の円上。Qの複素数zについて虚部が最大になるzを求める。

まず、答えから

虚部が最大となるzは?

z=1+i(√3+1)です。上側のQはPを反時計回り60°回転して得られます。

さわって理解する

Pを動かしてQの高さを比べる

θを切り替え、60°回転したQの虚部を比べます。

Pを60°回転してQを作るPQθ=π/6 · Im(z)=2.732

Im(z)=2.732(最大 √3+1)

解法を、順番に。

STEP 01

Pを円上の点として表す

Pの複素数をw=2+cosθ+i sinθと置きます。QにはPから反時計回りまたは時計回りに60°回転した2候補があります。大きい虚部を作るのは反時計回りの候補です。

w=2+eiθ,z=eiπ/3ww=2+e^{i\theta},\qquad z=e^{i\pi/3}w
STEP 02

虚部の最大値を読み取る

z=2e^{iπ/3}+e^{i(θ+π/3)}です。虚部は√3+sin(θ+π/3)なので最大は√3+1。これはθ=π/6で達成されます。

Im⁡(z)=3+sin⁡(θ+π/3)≤3+1\operatorname{Im}(z)=\sqrt3+\sin(\theta+\pi/3)\leq\sqrt3+1
STEP 03

実部も戻してzを確定する

θ=π/6ならcos(θ+π/3)=0。2e^{iπ/3}の実部は1なのでz=1+i(√3+1)です。時計回りの候補の虚部は−√3+sin(θ−π/3)で最大でも1−√3。上側を超えません。

3問で、思い出す

解き方、つかめた?

ここからはCurigo独自の確認クイズです。選んだあと、理由まで確かめましょう。

0 / 3 問を確認

01 複素数を反時計回り60°回転すると何を掛ける?
答えと理由を見る

cos(π/3)+i sin(π/3)。偏角π/3の単位複素数を掛けます。

02 w=2+e^{iθ}を60°回転したQの虚部は?
答えと理由を見る

√3+sin(θ+π/3)。2e^{iπ/3}の虚部は√3で、残りは角度θ+π/3です。

03 Qの虚部が最大のときzの実部は?
答えと理由を見る

1。θ+π/3=π/2なら変動する項の実部は0です。

よくある疑問

時計回りのQを調べなくてよい?

上側との比較は必要です。時計回り側の虚部は最大でも1−√3で、反時計回り側の√3+1より小さいです。

Pはどこにある?

θ=π/6のときP=2+√3/2+i/2です。

出典・解答の確認

出題:学習院大学 2026年度 理学部コア試験(2026年2月7日実施)数学 第4問。問題文・図・選択肢は大学公式PDFの該当箇所を抜粋して掲載しています。「条件を整理する」はCurigoによる要約です。

解説・計算図・確認クイズはCurigoが独自に作成。公開されている解答例との照合に加え、代入・式変形・全列挙・数値計算など、設問に応じた検算を行っています。図の操作は理解を助けるためのもので、証明は本文に示しています。

編集・検証方針 · 誤りの連絡:Curigo編集部